ruffle-s’s blog

自殺未遂で脊損となった人間が日記をのんびり書いています。

10月31日(木)

新しい顔のPTさんが入った。 

理学療法士の立場上医者の言う通りにはするが、ある程度の動きは許容しないと生活に不自由が出てくるので、ある程度動かしてもいいのでは、と指摘された。 

一生背中曲げられないのかと落ち込んでいたが、少し気が楽になった。 

無茶のない範囲で動かしてガチガチにならないようにしようと思う。 

 

外泊中にお風呂に自立で入れるように担当OTさんが手配してくれていた。 

時間帯やそもそも自立浴の人が少ないこともあり、1人でお風呂に入ることになった。 

 

裸を誰にも見られないというのが良い。 

若い異性の看護師さんに見られながら入るのはやはり恥ずかしかったからだ。 

時間の制限もないので慌てる必要も無く、久々に落ち着いて入ることができた。 

10月29日(火)

今日から外泊である。 

 

お昼は久々のラーメンを食べた。 

スープが濃厚で味も濃ゆく、とても美味しかった。 

改めて病院食は質素な味付けなのだなと感じた。 

 

いざ帰りつくとすることがなくて落ち着かなかった。 

ソファやベッドは柔らかく、沈み込むため姿勢が安定せず落ち着かなかった。 

ちょっとした段差が億劫に感じることもあった。 

怪我する前は全然気にならなかったことが気になってしまう。 

 

一時期はバリアフリーなんて言葉が流行っていたが、あれは本当に当事者目線の取り組みだったのかと少し疑問に思う1日だった。 

今日過ごして気付いたように、健常者では想像し得ないところに障害があったりするからだ。 

 

10月28日(月)

明日から外泊なので、大量のパッドとリハパンを準備してもらった。 

外出は今まであったが、外泊は初めてなので持ち物に不足が無いかは非常に気になる。 

 

基本動作では出来ないことはないだろう、とのことなのであまり気にしなくてもいいだろう。 

無事に過ごせることを祈りたい…。 

10月27日(日)

担当OTさんのリハビリだった。 

唯一声優の話やゲームの話が通じるのでリハビリ中の談話がとても息抜きになる。 

入院中に趣味の話が通じるのは精神衛生上良い。 

 

大学時代の友人が来てくれた。 

怪我の経緯を伝えるとお説教を受けてしまった。 

厳しくもちゃんと伝えてくれる友達は信用出来るし、何よりありがたいなぁとつくづく思う。 

最近彼女が出来たらしく、楽しい話を色々聞かせてもらった。 

 

更に、退屈だろうとVRを持ってきてくれて、体験させてもらった。 

装着して起動すると予想以上にくっきりと別世界が描写されていて感動した。 

これで水族館とかアクアテラリウムを再現出来たら癒しになるだろうなと思う。 

プログラムを組んで実装出来そうなので、1つあればいいおもちゃになりそうだ。 

10月26日(土)

久々に笑顔が素敵なPTさんとのリハビリだった。 

曇りのない笑顔の先生で本当に癒しになる。 

 

夕方に母が来た。 

タピオカを持ってきてくれた。 

入院中はこういうちょっとした差し入れが結構嬉しかったりする。 

10月25日(金) 

今日からコルセットを外すことになった。 

3ヶ月ずっと付けていたものなので外すとなるととても不安だ。 

 

…と思っていたが、慣れてくると動きやすくなり、なんてことはなかった。 

ただ3ヶ月付き合ってきた相棒との別れは気持ちとしては寂しかった。 

車椅子や杖などどんどんお世話になったもの達と別れることになり、それは良いことなのだが、何とも言えない切なさが残る。 

それだけ回復したと喜ぼう。